もう迷わない!Fdi歯式はなぜ2桁?乳歯と永久歯の読み方・覚え方完全版

もう迷わない!Fdi歯式はなぜ2桁?乳歯と永久歯の読み方・覚え方完全版

もう迷わない!Fdi歯式はなぜ2桁?乳歯と永久歯の読み方・覚え方完全版の重要なポイントについて、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

FDI方式を理解するための骨格となるのが、歯式象限の割り振りルールです。口腔内を正中線(前歯の真ん中)と咬合平面(上下の噛み合わせの線)で十字に4分割し、患者本人から見た方向基準でコードを割り当てます。

番号の割り振り順序は、「右上からスタートして時計回り」が鉄則です。歯科医師や歯科衛生士が患者と対面した際、向かって左側(患者自身の右手側)の上顎が「1」、向かって右側の上顎が「2」、下顎に移って向かって右側が「3」、向かって左側の下顎が「4」となります。そして乳歯の場合は、永久歯の続きとして「5・6・7・8」を同じく右上からの時計回りで割り振ります。

歯牙区分象限コード(十の位)歯種番号(一の位)表記される歯番号の全範囲上顎右側 永久歯1(右上)1〜8(中切歯〜第三大臼歯)11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18上顎左側 永久歯2(左上)1〜8(中切歯〜第三大臼歯)21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28下顎左側 永久歯3(左下)1〜8(中切歯〜第三大臼歯)31, 32, 33, 34, 35, 36, 37, 38下顎右側 永久歯4(右下)1〜8(中切歯〜第三大臼歯)41, 42, 43, 44, 45, 46, 47, 48上顎右側 乳歯5(右上乳歯)1〜5(乳中切歯〜第二乳臼歯)51, 52, 53, 54, 55上顎左側 乳歯6(左上乳歯)1〜5(乳中切歯〜第二乳臼歯)61, 62, 63, 64, 65下顎左側 乳歯7(左下乳歯)1〜5(乳中切歯〜第二乳臼歯)71, 72, 73, 74, 75下顎右側 乳歯8(右下乳歯)1〜5(乳中切歯〜第二乳臼歯)81, 82, 83, 84, 85

このように整理された永久歯の歯番号一覧(11〜48の全32本)と乳歯のFDI歯式表記(51〜85の全20本)を俯瞰すると、非常に無駄のない設計であることがわかります。乳歯の歯種番号は中切歯に相当する「乳中切歯」が1、奥歯にあたる「第二乳臼歯」が5となるため、一の位は必ず1から5の範囲に収まります。したがって、もしカルテ上に「58」や「76」といった数字が存在していれば、それは入力ミスの証拠であると瞬時に判定できるのです。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。