そんな装備で大丈夫かの元ネタと真実|エルシャダイ伝説と名言の現在地

そんな装備で大丈夫かの元ネタと真実|エルシャダイ伝説と名言の現在地

そんな装備で大丈夫かの元ネタと真実|エルシャダイ伝説と名言の現在地の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

一方で、ネットミームがあまりにも巨大化しすぎた弊害として、インターネット上には今なお一部で「エルシャダイはPVだけがピークの一発屋で、ゲーム自体はクソゲーだったのではないか?」という誤解や偏見が根強く残っています。しかし、これは実態と大きく乖離した言説です。

実際の本編は、『デビル メイ クライ』のキャラクターデザインや『大神』の妖怪デザインを手がけた竹安佐和記氏がディレクターおよびキャラクターデザインを務めており、アクションゲームとしての手触りや美術的完成度は極めて高水準でした。ベール(盾)、アーチ(剣)、ガーディアン(遠隔武器)という3種類の神具を敵から奪いながら戦う独自の武器強奪システム、画面上にUI(体力ゲージやミニマップ)を一切表示させず、鎧の破損具合でダメージを表現する没入型の演出など、意欲的な挑戦が詰め込まれていたのです。

また、あの伝説的なセリフ「そんな装備で大丈夫か?」の誕生秘話も、極めて人間味に溢れるものでした。ディレクターの竹安佐和記氏が自身のトークイベントや手記で明かしたところによると、このセリフは大阪から東京へ向かう新幹線の車中で、絵コンテを切りながら閃いたものだったといいます。

当時、カプコンなどの大手ゲームメーカーから独立したばかりだった竹安氏は、周囲の知人や業界関係者から「本当に独立してやっていけるのか?」「そんな体制で大丈夫か?」と心配され続けていました。自分に向けられたそのリアルな不安やプレッシャーの言葉を、過酷な任務へ向かうイーノックと大天使ルシフェルの関係性に重ね合わせたことで、あの嘘偽りのない、人間の心理を突いた名台詞が生まれたのです。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。