アルトリコーダー指使い表の壁を攻略!ソプラノとの違いとサミング極意

アルトリコーダー指使い表の壁を攻略!ソプラノとの違いとサミング極意

アルトリコーダー指使い表の壁を攻略!ソプラノとの違いとサミング極意に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。

「小学校のソプラノリコーダーと同じ感覚で吹いたら、先生から音が違うと指摘された」という戸惑いは、アルトリコーダー初心者が最初にぶつかる共通の洗礼です。この不一致が生じる理由は、リコーダーという楽器が持つ「基準音(管の長さによる最低音)」の違いにあります。

ソプラノリコーダーは、すべてのトーンホール(音孔)を塞いだ状態(0〜7番のすべての指穴を閉じる)で鳴る最低音が「C(ド)」に設計された「C管」です。これに対して、アルトリコーダーは管体が約1.5倍長く設計されており、すべての穴を塞いだときに鳴る最低音が「F(ファ)」になる「F管」として作られています。

楽器の音響物理学において、管が長くなればなるほど空気柱の共鳴周波数は下がり、低音化します。つまり、ソプラノリコーダーで「ド・レ・ミ」と吹いていた全閉からの指使いをアルトリコーダーでそのまま再現すると、実際には「ファ・ソ・ラ」の音が鳴る仕組みになっています。決してあなたの指の押さえ方が間違っているわけではなく、「管自体の基本調性が4度ずれている」というのが物理学的な真相です。

中学校の音楽でアルトリコーダーの覚え方に苦戦する生徒の多くは、楽譜の「実音」と「指の形」が頭の中で衝突して混乱しています。アルトリコーダー専用の指使い表を見る際は、小学校時代の「全部塞いだらド」という記憶を一度リセットし、「全部塞いだらファ」という新たな基準点を脳内にセットすることが最短の習熟ルートになります。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。