なぜ那須・南ヶ丘牧場は「入場無料」を貫く?驚愕の収益構造と知られざる真相

なぜ那須・南ヶ丘牧場は「入場無料」を貫く?驚愕の収益構造と知られざる真相

なぜ那須・南ヶ丘牧場は「入場無料」を貫く?驚愕の収益構造と知られざる真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

週末の那須街道がどれほど混み合おうと、ゲートで財布を開かせる気配は微塵もない。思い立った時にふらりと立ち寄り、ただ風に吹かれて草を喰む羊を眺めて帰ることも許される。この「入場無料」という看板は、単なる客寄せのクーポン戦術ではない。訪れる者を消費者として値踏みするのではなく、開かれた大地を共有する隣人として迎えるという、創業者から受け継がれた頑固な約束事なのだ。

施設を囲い込み、滞在時間ごとに細かく課金していくのが2020年代の観光ビジネスの常道だ。しかし、ここでは広大な敷地のどこに足を踏み入れても、咎めるような視線はない。資本の論理に染まりきらないその佇まいに触れた瞬間、旅行者の強張った肩からふっと力が抜ける。無料だから訪れるのではない。自分たちを無条件に受け入れてくれる寛容さに触れたくて、人々はこの坂道を登ってくる。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。