2010年代のギャル語であった「ムカ着火ファイヤー」が、なぜ現代の若年層に「着火ファイヤー」として再び定着したのか。その決定的な転換点となったのが、シンガーソングライター・弌誠(いっせい)氏が2024年7月19日に配信リリースした楽曲『モエチャッカファイア』(MV公開は同月23日)の爆発的ヒットです。
人気ゲーム『ゼンレスゾーンゼロ』のキャラクター(エレン・ジョー)のインスパイアソングとして制作された同曲は、中毒性の高い重低音ビートと「着火」「ファイヤー」という語感を洗練された音楽表現へと昇華させました。これがTikTokやYouTube Shortsで公式音源・UGC(ユーザー生成コンテンツ)として転載され、ダンス動画やリップシンク、テンポの良いMAD動画のBGMとして二次創作が連鎖。かつての言葉を知らない10代〜20代にとっては「新しくて刺激的な最新トレンド」として受容されました。