ネット検索で「八日市場敬愛 跡地の現在」と調べるユーザーの多くは、校舎が解体されたり商業施設に転用されたりしている情景を想像しているかもしれません。しかし現地に足を運ぶと、その思い込みは直ちに覆されます。
八日市場ロに構えるキャンパスは現役そのものです。赤レンガ調のアクセントを持つ校舎や体育館は維持管理されており、平日には生徒たちの通学姿が見られます。跡地利用などではなく、「現役の学び舎として日々活用されている」というのが現地取材における唯一無二の事実です。
では、なぜ「跡地」という言葉が定着してしまったのでしょうか。学校関係者の話や周辺店舗への聞き込みから、興味深い実情が見えてきました。
「昔は朝夕になると八日市場駅から自転車の列が途切れませんでした。でも今は通信制のスクーリングや個別登校の生徒さんも多く、通学時間がバラバラです。運動場の稼働率もかつてと比べれば落ち着いているため、事情を知らない遠方の卒業生が『学校が動いていないように見える』と勘違いしたのではないでしょうか」(学校近隣の個人商店店主)
校内施設の一部は、オンライン学習用のIT教室や個別面談ブースへとリノベーションされており、外見の静けさとは裏腹に内部の教育環境はデジタル時代に即したアップデートを遂げています。休校でも廃墟でもなく、教育形態のパラダイムシフトが校舎の使われ方を変えたに過ぎません。