『鬼滅の刃』をめぐっては、連載完結時やアニメ化の過程でネット上にいくつかの誤解や都市伝説が生まれました。その最たるものが「青い彼岸花の正体」と「原作最終回の加筆内容」です。
青い彼岸花の正体|無惨が千年見つけられなかった驚愕の理由
無惨が平安時代から千年間探し求め、上弦の鬼たちにも命じて捜索させていた「青い彼岸花」。それは太陽を克服するための唯一の鍵でした。ネット上では「実は存在しなかったのではないか」「比喩表現だったのではないか」という憶測が飛び交いましたが、公式ファンブック『鬼殺隊見聞録・弐』および最終話にてその真相が明かされています。
青い彼岸花は実在していました。しかしその植物は、「1年に2〜3日、しかも昼間(太陽が出ている時間)にしか咲かない一年草」だったのです。咲いた後も数時間で青紫から別の色へと変化し、枯れてしまう極めて特殊な生態を持っていました。
日光を浴びると死んでしまう無惨や配下の鬼たちが夜間にどれほど血眼になって探しても、見つかるはずがありませんでした。千年の執念が自然の摂理という皮肉な盲点によって阻まれていたという結末は、無惨の独善性と限界を象徴する秀逸な伏線回収といえます。
原作第23巻(最終巻)で行われた大幅な加筆修正
週刊少年ジャンプ掲載時の最終回に対し、一部で「唐突に現代編へ飛んで余韻が足りない」という声が上がった時期がありました。しかし、単行本第23巻では合計14ページ以上の描き下ろし・加筆が施され、物語の完成度は飛躍的に高まりました。
加筆部分では、戦いを終えた炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助が竈門家で共に暮らす穏やかな日々のスケッチや、炭治郎が遺した日記、そして「想いは不滅であり、未来へと繋がっていく」というメッセージが丁寧に描かれました。これにより、大正時代から現代編へと至る橋渡しが完璧に補完されています。