大手住宅情報機関のアンケート調査およびSNS上の実態告白を精査すると、入居後のリアルな満足度は「平米数」よりも「部屋の配置構造(動線)」に強く依存している実態が浮かび上がります。
175組の二人暮らし世帯を追跡したデータでは、45㎡の1LDKに住むカップルから「リビングを通らなければ洗面所に行けない間取りのため、相手のリモート会議中にトイレや歯磨きに行きづらい」という悲痛な声が寄せられています。一方で、同じ45㎡でも「玄関から廊下を通じて各部屋・水回りに直接アクセスできる振り分けタイプの2DK」を選んだカップルからは、「夜勤明けでも相手を起こさずにシャワーを浴びて眠れる」と高い評価を得ています。
また、収納不足に起因するトラブルも深刻です。単身者向け物件から持ち寄った荷物を詰め込んだ結果、寝室が衣装ケースで埋まり、本来のくつろぎスペースが圧迫される例が後を絶ちません。現場の内見同行取材を行う不動産コンサルタントは、「収納面積が専有面積全体の8%〜10%未満の物件は、入居後に必ず荷物が溢れる」と指摘しています。