「世界三大スープ」トムヤンクンとは?名前の意味から本場レシピまで徹底解明

「世界三大スープ」トムヤンクンとは?名前の意味から本場レシピまで徹底解明

「世界三大スープ」トムヤンクンとは?名前の意味から本場レシピまで徹底解明について押さえておきたい ポイントを厳選して解説いたします。

日本のタイ料理店で一般的に提供される赤濁したクリーミーなスープと、現地の屋台で提供される透き通ったスープを見て、戸惑った経験はないでしょうか。実はトムヤンクンには、伝統的な澄まし仕立ての「ナムサイ」と、濃厚なミルク仕立ての「ナムコーン」という2大系統が存在します。

比較項目伝統仕立て:ナムサイ(清湯)濃厚仕立て:ナムコーン(濃湯)編集部の見解・選び方スープの外観と質感透明感があり、ハーブの色味が際立つ澄んだスープ赤橙色に濁り、とろみとコクのあるリッチな質感視覚的なインパクトと写真映えはナムコーンが優勢味の特徴とコクダイレクトなハーブ香、シャープな酸味と突き抜ける辛味マイルドな口当たり、甘味とコクの後にジワリと辛味が来る辛味の鋭さを楽しむならナムサイ、まろやかさならナムコーン使われる副資材水、ハーブ、ナンプラー、ライム果汁、生の唐辛子ナンプラーとココナッツミルク(または無糖練乳)、ナムプリックパオ本場バンコクの名店では無糖練乳(エバミルク)使用が主流歴史的背景と発祥アユタヤ王朝期〜中部チャオプラヤー川流域の伝統漁村料理20世紀後半、都市部のレストラン文化や外国人向けに発展古来の味を守る農村・漁港では今なおナムサイが圧倒的支持

タイの農村部や川沿いの集落で生まれた原初のトムヤンクンは、採れたてのエビを川の水で煮立て、自生するハーブをちぎって放り込んだトムヤンクンナムサイでした。余計な油分や乳脂肪分が入らないため、素材本来の鮮度とハーブの効能を最も純粋に味わうことができます。

一方、外国人観光客や都市部住民の間で爆発的な支持を集めたのがトムヤンクンナムコーンです。タイのチリインオイルである「ナムプリックパオ」を溶かし込み、ココナッツミルクや無糖練乳(エバミルク)を加えることで、唐辛子の角が取れて芳醇なコクが加わります。日本の多くのタイ料理店で親しまれているスタイルはこちらであり、初心者でも親しみやすいバランスに仕上がっています。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。