志望校選定において欠かせないのが、入試本番におけるシビアな数字の検証です。共立女子中学校では例年、2月1日午前(第1回)、2月2日午前(第2回)、そして2月3日午後または2月4日午前の合科型・英語4技能型入試など、複数回の受験機会を設けています。
近年の共立女子中学校の入試倍率は、第1回入試で実質倍率約2.0〜2.5倍、募集人員が絞られる第2回入試では3.0〜3.8倍前後に達することが珍しくありません。特に2月1日の第1回入試は、第一志望とする熱望組が集中するため、受験者層の学力レベルが極めて揃っており、わずか1〜2点の差で合否が分かれる激戦となります。
過去数年間の共立女子の合格最低点推移を分析すると、満点(4科目計300点満点:国語100点・算数100点・理科50点・社会50点)に対して、おおむね60%〜65%の得点率がボーダーラインとなっています。難問・奇問が出題されることは稀で、各教科ともに小学校の学習指導要領を基盤とした標準的かつ論理的な思考力を問う良問が揃っています。それだけに、ケアレスミスによる失点が命取りとなり、基礎〜標準レベルの問題をいかに取りこぼさないかが決定打となります。
また、受験生家庭が最も胃を痛めるのが共立女子中学校の繰り上げ合格の動向です。共立女子では、正規合格者の入学手続き状況や他校(御三家・難関女子校や大学付属校など)への手続き辞退者の推移を見極めながら、補欠者に対して順次電話連絡を行う体制をとっています。繰り上げ合格候補者にはあらかじめ順位が通知されるケースや、得点順に数日間にわたって追加連絡が入るケースがあり、例年2月4日夕方から2月6日前後にかけて動意が見られます。複数回受験をした生徒に対して優遇措置や考慮がなされる年度もあるため、本気で熱望する家庭は2月1日・2日と連続出願する戦略が定石となっています。
こうした状況を踏まえると、2026年度の共立女子中学入試動向においても、都心志向・安全志向・大学進学実績重視の3拍子が揃った共立女子の人気が衰える兆しは見られません。特に共学志向が一部で一巡し、「落ち着いた環境で思春期の自立を促したい」と願う堅実な保護者層からの出願が引き続き集中すると予測されます。