音響監督や映像監督など、制作現場のプロフェッショナルたちは山路和弘をどう評価しているのでしょうか。現場関係者の証言を総合すると、共通して挙げられるのは「引き出しの深さと修正の的確さ」です。
ある吹き替え音響監督は、「山路さんは演出意図を一瞬で汲み取り、わずか1テイクでセリフのニュアンスを何通りにも変化させることができる。悪党を演じさせても、単なる悪人ではなく、その背後にある悲哀や孤独がセリフの語尾に自然とにじみ出る」と語ります。表面的な記号化された演技を嫌い、役の人生そのものを背負おうとする姿勢が、現場から絶大な信頼を寄せられている理由です。
一方、映画ファンやアニメ視聴者の反応をSNSやレビューサイトで検証すると、「山路さんの吹き替えでなければステイサム映画は観る気がしない」「悪役なのにどうしても嫌いになれない色気がある」といった熱狂的な声が多数を占めます。単なる美声ではなく、かすれた音の成分に宿る「大人の男の説得力」が、若い世代からオールドファンまで幅広い層の心を掴んでいます。