股に何かが挟まる…子宮が降りてくる違和感の正体と最新治療・予防策

股に何かが挟まる…子宮が降りてくる違和感の正体と最新治療・予防策

話題沸騰中の 股に何かが挟まる…子宮が降りてくる違和感の正体と最新治療・予防策について、多角的な視点をご紹介しています。

Q1:臨月に「子宮が降りてきた」と感じるのは子宮脱ですか?
A1:いいえ、子宮脱ではありません。臨月にお腹が下がったように感じるのは、胎児の頭が出産に向けて骨盤内に進入してくる正常な分娩の兆候です。子宮そのものを支える筋肉が損傷して膣から臓器が落ちてくる「子宮脱」とは医学的に全く異なりますので、安心して出産に備えてください。

Q2:子宮脱の疑いがある場合、何科を受診すればよいですか?
A2:まずは「ウロギネコロジー(女性泌尿器科・女性骨盤底医学)」を標榜する専門外来を受診するのが最も確実です。近くに専門外来がない場合は、日本女性骨盤底医学会の認定医が在籍する産婦人科、または一般の婦人科を受診してください。骨盤臓器脱は膀胱や尿道トラブルを併発しやすいため、骨盤底の総合診断ができる医師を選ぶことが重要です。

Q3:骨盤底筋トレーニングだけで完全に元の位置に戻りますか?
A3:膣の内部にとどまっている軽度(ステージ1)の初期段階であれば、トレーニングの継続によって自覚症状が消失し、下垂の進行を食い止めることが可能です。しかし、すでに膣の外へピンポン玉のように飛び出している中等度から重度(ステージ3以上)の場合、断裂した靭帯組織そのものを運動だけで完全に元の位置へ復元させるのは困難です。その場合はペッサリーや手術治療の併用が必要になります。

Q4:ペッサリーを長期間入れたままで生活に支障はありませんか?
A4:日常生活(入浴や軽い運動)は問題なく行えますが、リングが膣粘膜を圧迫し続けるため、おりものの増加や膣炎、びらん(ただれ)が起こりやすくなります。安全に使い続けるためには、1〜3ヶ月ごとに婦人科を受診して取り出し・洗浄・粘膜チェックを受けるか、自身で着脱と洗浄を行う自己着脱の指導を受ける必要があります。

吉田 誠
著者

吉田 誠

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。