日本ユニセフはなぜ怪しいと言われるのか?募金のピンハネ疑惑と実態を徹底解剖

日本ユニセフはなぜ怪しいと言われるのか?募金のピンハネ疑惑と実態を徹底解剖

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ネット炎上の象徴ともいえるのが、日本ユニセフ協会大使を務めるアグネス・チャン氏へのバッシングと、品川区高輪にある「ユニセフハウス」に関する疑惑です。ここにも大きな事実誤認が存在します。

アグネス・チャン氏は、日本ユニセフ協会の大使として長年無報酬で国内外の視察や広報活動を行ってきました。しかし、過去にテレビのバラエティ番組等で披露された高級住宅街の私邸が、「子どもたちへの寄付金を横領して建てた豪邸だ」と根拠のないデマに発展。ネットユーザーの間で「偽善者」「ピンハネの象徴」として標的にされてしまった経緯があります。当然ながら、私邸は彼女自身や家族の長年の芸能・執筆・講演活動による正当な個人資産であり、寄付金が流用された証拠は一切存在しません。

もう一つの火種である自社ビル「ユニセフハウス」についても、建設資金の出どころについて誤解が広がっています。

高輪の一等地に建てられたこの施設は、展示スペースや講堂を備え、全国の修学旅行生や子どもたちが世界の現状を学ぶ教育施設としても機能しています。建物の建設費用(約25億円)は、「一般の募金(子どもの命を救うための緊急募金等)」から流用されたものではなく、篤志家から寄せられた「ビル建設指定の特別寄付金」および長年積み立てられた専用の準備金によって賄われました。しかし、外観の立派さだけが切り取られ、「集めた善意で豪華ビルを建てた」という印象論が先行してしまったのが実情です。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。