ソーシャルメディアや各種相談窓口に寄せられるトラブル事例を精査すると、ユーザーがつまずくポイントには明確な共通項が存在します。特に目立つのが、携帯電話キャリアの乗り換え(MNP)と同時に端末を変更したケースです。
「新番号の開通直後にアプリを開いたところ、銀行に登録されている旧番号宛てに認証SMSが送信されてしまい、コードを受け取れず詰んだ」という声は後を絶ちません。三井住友銀行のシステムでは、不正アクセス防止の観点から登録電話番号への着信・SMS受信を本人確認の生命線としているため、電話番号が変わった状態で旧端末を手放してしまうと、オンラインでの即時復旧手段が閉ざされてしまいます。
また、従来のプラスチック製「パスワードカード」を利用していた層が、端末変更を機にアプリ内ワンタイムパスワードへ切り替える際、旧カードを手元に用意していなかったために利用開始登録で足止めを食らうケースも頻発しています。安全性の高いシステムであるからこそ、前提条件が1つでも欠けると厳格なロックがかかる仕組みです。