女子ツアーの平均ドライビングディスタンスがおよそ235〜240ヤード前後である中、神谷そら選手がコンスタントに260ヤード以上のビッグキャリーを叩き出せる最大の理由は、卓越したフィジカルと計算されたドライバーセッティングの相互作用にあります。
神谷そら選手のヘッドスピード数値は常時46〜48m/sを記録しており、これは一般的な女子プロ(40〜42m/s)を遥かに超え、男子プロの平均域に足を踏み入れるレベルです。この尋常ではないパワーを受け止めるため、愛用するドライバー「ヤマハ RMX VD/M」には特別なチューニングが施されています。
ヘッドは過度な捕まりを抑えた操作性の高い洋梨形状で、ロフトはリアルロフトでも立ち気味の9.5度。そして何より注目すべきは装着されているシャフトです。多くの女子プロが50g台のRやSを採用するなか、神谷選手は「フジクラ SPEEDER NX BLACK 50」のXフレックスを選択しています。このシャフトは先端剛性が非常に高く、強烈な切り返しでもヘッドが遅れず、当たり負けせずにフェースがボールを押し込みます。
「振れば振るほどバックスピンが増えて吹け上がってしまう」というハードヒッター特有の悩みを、低スピン系ヘッドと先端剛性シャフトの組み合わせで完全に相殺。打ち出し角14〜15度、バックスピン量2000〜2200rpmという、物理的に最もキャリーとランが伸びる理想的な弾道軌道を描き出しています。