ふたりの出会いは、結婚からおよそ9年前に遡る2012年公開の映画『闇金ウシジマくん』でした。当時、大島優子さんはAKB48の選抜総選挙で頂点に君臨する国民的アイドルであり、林遣都さんは若手実力派俳優として頭角を現していた時期です。林遣都さんは当時の宣伝イベントやインタビューにおいて、AKB48の中で誰が好きかという問いに対し「大島優子さん」と公言していた経緯があり、かねてから彼女の表現力と人間性に惹かれていた様子がうかがえます。
しかし、当時の共演ではプライベートな接点は生まれず、決定的な転機となったのはそれから7年後の2019年9月から放送されたNHK連続テレビ小説『スカーレット』でした。滋賀県信楽を舞台にした同作で、ヒロインの幼馴染である熊谷照子役を大島優子さんが、同じく幼馴染の大野信作役を林遣都さんが好演。長期間にわたる関西ロケを通じて、演者として互いに深い敬意を抱くようになり、撮影現場では冗談を言い合いながら演技プランを熱心に語り合う姿がスタッフ間でも頻繁に目撃されていました。
現場関係者の証言によると、撮影終了後の2020年夏、木村拓哉さん主演のスペシャルドラマ『教場II』での再共演が決定打となり、急接近を果たしたとされています。そこから約1年間の交際期間に入りますが、ふたりが選んだのは「絶対に周囲へ迷惑をかけない」という強い意志に基づいた完全極秘交際でした。外食デートを極力控え、互いの自宅を行き来するステイホーム型の逢瀬を徹底。週刊誌の追跡を一切許さず、2021年7月29日の公式結婚発表まで交際情報が外部へ漏れなかった背景には、双方の事務所関係者に対する礼儀と、役者業に私生活の影響を持ち込まないプロ意識がありました。