かつて主流だった「素人風」の演出は、目の肥えた現代の視聴者には通用しなくなっている。スタジオで撮影された、台本通りの「素人役」ではなく、日常の延長線上にあるような自然な空気感こそが求められているのだ。この変化は、視聴者の可処分時間の奪い合いの中で、より没入感の高いコンテンツが選ばれるようになった結果と言える。
また、スマートフォンのカメラ性能向上により、個人が撮影した映像のクオリティ自体が底上げされたことも大きい。テレビクオリティの映像よりも、少し手ブレのある、生々しい質感の方がリアルに感じられるという逆転現象が起きている。