発症から2〜3週間が経過しても「痰が絡む咳が止まらない」状態が続く場合、単なる風邪の枠組みを超えた慢性呼吸器疾患が進行している疑いがあります。
代表的な疾患がCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。長年の喫煙習慣などが原因で気管支に持続的な炎症が起き、肺胞が破壊されていく病気で、初期は朝の痰や階段昇降時の息切れ程度ですが、徐々に呼吸困難へと進行します。また、痰が切れにくくゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴を伴う場合は気管支喘息や咳喘息の発症も考えられます。
見逃してはならない危険信号として、以下の合併症状が挙げられます。
- 安静時でも息苦しさや息切れを感じる
- 38度以上の高熱が3日以上下がらない
- 呼吸をするたびに胸の奥に刺すような痛みがある
- 短期間で急激に体重が減少し、寝汗がひどい
- 泡立ったピンク色の痰が連続して出ている
これらは肺胞への浸潤、胸膜への炎症波及、あるいは心不全に伴う肺水腫の典型的な所見です。これらが1つでも該当する場合は、受診を先延ばしにしてはなりません。