日本の一般的なリスナーの間では「ファーギーがいなくなってからはあまり曲を聴かなくなった」という声も見受けられます。しかし、これは日本国内の洋楽チャートの露出変化による錯覚に過ぎません。
現場の実態データを見ると、彼らが2019年にリリースした『RITMO (Bad Boys For Life)』はYouTubeでの再生回数が10億回を突破しており、Spotifyでも数十億回規模のストリーミング再生を叩き出しています。英米中心のポップスシーンから、急成長を遂げるラテン・中南米市場へと素早くターゲットをピボットしたウィル・アイ・アムのプロデュース戦略は見事に成功しており、ビジネス面でも依然としてトップクラスの収益性を誇っています。
【プロの結論】音楽集団の寿命と健全なバウンダリー(境界線)
多くのメガグループが直面する「メンバーの脱退=グループの崩壊」というパターンに陥らなかった最大の要因は、健全な心理的バウンダリー(境界線)の確立にあります。
昭和・平成の芸能界や往年のバンドに見られたような「グループへの絶対的な自己犠牲」を強要せず、個人の人生(育児や別事業)を尊重して柔軟に形を変える共生関係を築いたことこそ、彼らが30年近くにわたり解散せずに前線に立ち続けられる最大の教訓と言えます。