ネット上の情報サイトで氾濫する「アローの審査は極甘」という言説は、正確な表現とは言えません。大手消費者金融が採用する機械的な自動スコアリングシステムでは、過去5年〜7年以内に個人再生や自己破産などの履歴(いわゆる金融事故情報)が指定信用情報機関に記録されている時点で、審査のテーブルにすら上がらず自動的に弾かれます。しかし、消費者金融アローの審査基準はこれとは根本的に設計思想が異なります。
アローの最大の特徴は、機械による機械的な足切りではなく、専門の審査担当者が介在する「独自審査」を行っている点にあります。取材に応じた貸金業界関係者は次のように内情を明かします。
「大手からこぼれ落ちた顧客層を受け止める中小消費者金融にとって、過去の過ちだけで門前払いしていてはビジネスが成り立たない。重視されるのは『過去の事故履歴』そのものではなく、『現在における安定した生活基盤と返済余力』です」
このため、消費者金融アローでは債務整理後であっても、免責や和解が法的に完了し、現在は安定した就業・収入を得ていれば、返済能力が残っていると判断されて5万〜10万円といった少額から枠が出るケースが存在します。この「大手が絶対に貸さない層に通る」という事実が、口コミを通じて尾ひれのついた「極甘審査」という誇大表現に変換されて流通しているのが実情です。