本作が本国放送時のみならず、現在に至るまでグローバルに愛され続けている要因はどこにあるのでしょうか。放送当時の反響データや動画配信プラットフォームでの受容実態を検証すると、視聴者層の広がりと評価の質的な変化が確認できます。
2019年の韓国地上波放送時、本作は同時間帯水木ドラマの視聴率ランキングで最高視聴率7.3%(ニールセンコリア全国基準)を記録し、競合ひしめく中でトップを堅持しました。しかし、本作の真のロングランヒットを決定づけたのは、放送と同時に進行したNetflixでの世界同時配信でした。アジア圏のみならず欧米諸国でもランキング上位に食い込み、日本国内のレビューサイト(Filmarksや各種ドラマコミュニティ)でも5点満点中「4.0〜4.3」という極めて高いアベレージを維持しています。
ネット上の生の声や感想を分析すると、鑑賞前のイメージと鑑賞後の評価に明確なギャップが存在することが分かります。「最初はチャ・ウヌの顔立ちを楽しむライトな恋愛時代劇だと思って見始めたが、史官制度のリアルや言論の自由をめぐる攻防に圧倒された」「女性が自らの知性で居場所を切り拓く姿に勇気をもらった」といった意見が主流を占めています。
さらに、作品の没入感を決定づけた要素として挙げられるのがOST(オリジナル・サウンドトラック)の完成度です。世界的人気シンガーであるヘンリー(Henry)が歌う軽快なオープニングテーマ「Fall in Luv」、圧倒的な歌唱力で叙情的な情景を描き出すユン・ミレの「My Dream」、そして主演のチャ・ウヌ自らが切ない恋心を歌い上げたエンディング曲「記憶の頼み(기억해줘요)」まで、音楽と物語が完璧な調和を遂げています。