体が固まる緊張型統合失調症の真相|急発症の理由と最新治療を徹底解説

体が固まる緊張型統合失調症の真相|急発症の理由と最新治療を徹底解説

体が固まる緊張型統合失調症の真相|急発症の理由と最新治療を徹底解説に関する最新のニュースを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

臨床の現場において、緊張型統合失調症の症状は対極に位置する2つの状態で現れます。それが緊張型 昏迷と興奮です。 昏迷(こんめい)状態に陥ると、患者は意識があるにもかかわらず自発的な動きを完全に停止します。声掛けに一切反応せず、視線は一点に固定され、唾液を飲み込むことすら忘れて口端から流してしまうことも珍しくありません。この昏迷期に特有の現象として現れるのが蝋屈症(ろうくつしょう)です。患者の腕を持ち上げて不自然な角度で曲げると、まるで柔らかい蝋(ろう)で作られた人形のように抵抗なくその形を変え、手を離した後も何時間もその重力に逆らった姿勢を保持し続けます。 一方で、この凍りついた静寂は突然破られます。前兆なく激しい叫び声を上げ、周囲の物を破壊したり暴力を振るったりする「緊張型興奮」へと転じるのです。この興奮は外的な理由に基づくものではなく、内面から湧き上がる抗いがたい衝動によるものであり、本人の意思でコントロールすることは不可能です。 かつて精神病棟を経験したある回復者の手記には、昏迷時の戦慄すべき内面世界がこう記されています。 「周囲の声も、泣いている母親の姿もすべて見えていた。けれど、全身が鉛の鎧で固められたようで、指一本動かせない。頭の中では何万もの思考が暴走し、恐怖で叫びたいのに喉が完全に閉塞していた」 外見上は無反応に見えても、患者の内面では強烈な恐怖や錯乱が渦巻いているケースがほとんどです。外見の静けさに惑わされてはならず、患者が計り知れない苦痛の中にいることを医療従事者や家族は深く理解しておく必要があります。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。