2026年に入り、救急医療最新ニュースとして注目を集めているのが、千里救命救急センターが先導する「スマート救急DX」の実装です。千里救命救急センターの現在は、過去の輝かしい実績に安住することなく、劇的なデジタル変革を遂げています。
現場を走るドクターカーには高精細カメラと超音波診断装置が標準配備され、セキュアな5G大容量通信網を通じて病院内の初療室へ患者のバイタルサインやエコー画像、車内映像がリアルタイム伝送されています。これにより、患者が病院の敷地に足を踏み入れる数分前から、専門医チームは輸血準備や緊急手術室(アンギオハイブリッド手術室)の立ち上げを完了させることが可能となりました。
さらに、医師の働き方改革の完全適用に伴い、看護師へのタスク・シフト/シェアの拡大や、AIを活用した院内トリアージ支援システムの運用も本格化しています。医療者の過酷な長時間労働を抑止しつつ、地域で発生する重症救急を1件たりとも見捨てないという高い理想が、最新テクノロジーの力で具現化されています。