モデルとしてのキャリアを経て、1988年放送のNHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』で劇的な女優デビューを果たした山口智子。戦後の激動期を前向きに生き抜くヒロイン・小野純子役を熱演した彼女は、新人離れした表現力と澄み切った眼差しで全国のお茶の間を魅了した。この作品は、彼女の役者人生における金字塔となっただけでなく、終生の伴侶となる唐沢寿明との運命的な出会いの場でもあった。
朝ドラで培った確かな演技力と親しみやすいキャラクターは、瞬く間に制作関係者の注目を集めた。大型新人として大きな期待を背負いながら、彼女は次々と話題作に出演。型にはまらない自由なオーラと、画面越しにも伝わる確かな芯の強さは、それまでの主演女優の概念を大きく塗り替えていくこととなる。