グランプリ受賞からわずか1年余り、彼女に早くも大きな転機が訪れる。2016年公開の映画『人生の約束』で、ヒロインの親友役という重要なポジションに抜擢されたのだ。名匠・石橋冠監督のもと、豪華キャスト陣に囲まれて挑んだ撮影現場は、彼女にとって最高の学び場であり、同時に過酷な試練の場でもあった。
地方の祭りを舞台にしたこの上質なヒューマンドラマにおいて、高橋ひかるが見せたフレッシュかつ透明感溢れる佇まいは、観客や映画関係者に強い衝撃を与えた。ベテラン俳優たちの圧倒的な演技に気おされることなく、感情をありのままにぶつける彼女の姿は、単なる「コンテスト出身の美少女」から「一人の表現者」へと脱皮する確かな一歩となったのである。