タマはいかにして磯野家の一員となったのか。原作漫画の初期エピソードを紐解くと、実は「タマ」という固有名詞を持つ猫が最初から定着していたわけではない。長谷川町子が描いた初期の連載では、名前のない野良猫や近所の飼い猫が気まぐれに屋敷へ出入りしていた。
アニメ化がスタートした際、視聴者が一目で愛着を持てるシンボルとして一本化されたのが、現在の白い毛並みに大きな赤い鈴をつけたタマだった。名前の由来についても、当時の日本で最もポピュラーだった猫の名前からストレートに採用されたという親しみやすさが背景にある。