SNSや知恵袋、美容医療の相談コミュニティを調査すると、自己流ケアに走った読者たちの生々しい後悔の声が数多く見受けられます。
「朝の腫れぼったい二重をすっきりさせたくて、毎朝美顔ローラーをまぶたの上で往復させていたら、半年後に二重の幅が三重になり、皮膚が伸びて元に戻らなくなった(30代会社員)」
「目を大きく見せたいと強くつまんでマッサージを続けていたところ、夕方になると片方のまぶただけ垂れ下がって視界が暗くなり、眼科で腱膜の緩みを指摘された(40代自営業)」
こうした体験談は決して特殊な事例ではありません。美容系動画サイト等では「瞼の脂肪落とすリンパ流し」と銘打ち、眼球のすぐ上をゴシゴシと力強くマッサージするコンテンツが散見されますが、医学的に見れば眼窩脂肪がマッサージの物理的刺激によって燃焼・消失することはあり得ません。それどころか、脂肪を包んでいる膜(眼窩隔膜)を傷つけ、将来的に脂肪が前方へと脱出してさらに頑固なたるみを作る原因になります。
現場の眼科医は「患者さんが『目が重い』と訴える時、その8割以上は眼球そのものの問題ではなく、ピントを合わせ続けることで生じた首肩の緊張や、前頭筋の過労が関与している」と口を揃えます。表面的な皮膚をいくらいじめても、根本的な血行不全や筋疲労を取り除かない限り、その場しのぎの悪循環から抜け出すことはできません。