SNSやネット掲示板で「35歳を過ぎた女性が結婚できる確率は2〜3%」「男性も5%以下」というショッキングな数字が一人歩きすることがあります。この数字の出所を辿ると、総務省が実施する国勢調査の5年以内結婚確率を曲解した計算に突き当たります。
たとえば、国勢調査において35〜39歳の女性未婚率が約22.4%であり、その5年後に40〜44歳となった時点での未婚率が19.1%だった場合、その差分は「3.3ポイント」です。この「3.3%ポイント減少」という数値を、「35歳以上の独身者のうち3%しか結婚できない」と混同して拡散されたのが噂の真相です。母数である未婚者(22.4%)のうち結婚した割合を再計算すれば、約14.7%が婚姻に至っている計算になります。
国立社会保障・人口問題研究所や大手婚活機関の調査データを精査すると、35歳独身者がその後5年以内に結婚できる確率は、男性が約20.8%、女性がおよそ12〜15%と推計されています。決して「100人に数人しか救われない絶望的な低水準」ではありません。とはいえ、20代後半の結婚確率が40〜50%を超える現実と比較すれば、35歳を境にカーブが急激に下降していく事実そのものは厳然と存在します。