電子タバコによる肺障害が国際的な大問題として表面化した象徴が、2019年から米疾病対策センター(CDC)が警告を発した「EVALI(e-cigarette, or vaping, product use-associated lung injury:電子タバコ関連肺障害)」です。 米国内だけで2,800人以上が入院し、68人以上の命を奪ったこの事態では、若年層の患者が突如として激しい呼吸困難に陥り、集中治療室(ICU)で人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)を装着される事態が相次ぎました。 EVALIの主原因として特定されたのは、違法な大麻(THC)リキッドの増粘剤として使われていた「ビタミンEアセテート」でした。ビタミンEアセテートは経口摂取や皮膚塗布では安全とされている成分ですが、気化させて肺に吸入すると、肺胞表面の界面活性物質(サーファクタント)の機能を完全に破壊し、激しい急性肺障害を引き起こします。 さらに臨床現場では、EVALIに類似した「急性好酸球性肺炎」や「リポイド肺炎(脂質性肺炎)」、「過敏性肺炎」が、一般的なニコチン・ノンニコチンベイプの使用者からも報告されています。油脂成分や化学香料を日常的に深吸入し続ける行為は、肺組織を常に未知の異物曝露に晒す行為に他なりません。
ベイプで肺に水がたまる噂は嘘か?Evaliと肺疾患の真相を徹底解剖
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