多くのユーザーが抱く最大の誤解は、「内部クリーンを作動させればエアコン内部のホコリや黒カビが自動的に綺麗になる」という思い込みです。しかし、一般的なエアコン内部クリーンは物理的な洗浄を行うものではありません。
冷房や除湿(ドライ)運転を行うと、室内機内部の熱交換器(アルミフィン)が急速に冷やされ、空気中の水分が結露してビショビショに濡れた状態になります。この濡れた熱交換器やドレンパン(水受け皿)を放置すると、湿度80%以上・室温20〜30度というカビにとって絶好の繁殖環境が完成してしまいます。
内部クリーンとは、冷房停止後に「微弱な暖房」や「送風運転」を約60分〜120分間自動で行い、内部の水分を徹底的にカラカラに蒸発させる機能です。水分を奪うことでカビ菌の活動をストップさせる「発生予防」こそが、この機能の本質なのです。