白杖とは?全盲だけじゃない真実とSosサインの意味・正しい声かけ法

白杖とは?全盲だけじゃない真実とSosサインの意味・正しい声かけ法

白杖とは?全盲だけじゃない真実とSosサインの意味・正しい声かけ法についての真相をお届けします。

インターネット上で話題となった「白杖SOSサイン(白杖を頭上50センチメートル程度に掲げて救助を求める合図)」をご存じでしょうか。元々は1977年に福岡県盲人協会(現・福岡市視覚障害者福祉協会)が発案・普及を図ったものであり、メディアで拡散されたことで一時期大きな注目を集めました。

しかし、支援の現場における白杖SOSサインの真相を検証すると、必ずしもすべての当事者に歓迎・活用されているわけではないという現実が浮き彫りになります。

第一に、「普及率と認知のギャップ」です。日本盲人会連合(現・日本視覚障害者団体連合)の調査等でも、SOSサインを日常的に活用している当事者は極めて限定的です。周囲が見えない状態で杖を頭上に掲げると、前方の安全確認(足元の探索)が完全に停止してしまうため、かえって本人が危険に晒されるリスクがあります。

第二に、「人混みでの危険性と心理的ハードル」です。混雑した駅のホームや交差点で硬い白杖を高く掲げれば、周囲の歩行者の顔や目にぶつかる恐れがあります。また、「周囲から奇異の目で見られるのが恥ずかしい」「大げさにアピールしたくない」という心理的抵抗感も根強く存在します。

したがって、「頭上に白杖を掲げていないから助けは不要だ」と判断するのは早計です。道に迷って立ち止まっている、周囲の音を懸命に聞き分けようとキョロキョロしている、点字ブロックから外れて不安そうにしているといった日常的な仕草のサインを読み取ることこそが、真の支援につながります。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。