ベテランのビーチコーマーたちが口を揃えるのは、訪問する「タイミング」の決定的な重要性だ。狙い目は断然、大潮の引き潮時。潮が最も深く引いた時間帯には、普段は海面下に隠れている未開拓のエリアが姿を現す。さらに、荒れた天候が去った直後の早朝は、海底の砂利が大きく撹拌されて新たなガラス片が地表に押し出されるため、絶好のチャンスとなる。
歩く際は、太陽を背にするのではなく、あえて斜め前から光を受ける角度で歩くのがプロのテクニックだ。湿った砂利の中で、すりガラス特有のマットな光沢がわずかな反射を起こし、一目で発見しやすくなる。レアカラーとされる赤やコバルトブルー、あるいは完璧に角が取れて宝石のように丸くなった「完熟品」を探し出すには、視線を砂利層の境界線に集中させることが最大の近道だ。