1990年代初頭、社会現象となったあのドラマで見せた一途で破天荒な笑顔は、当時の日本の女性たちの生き方そのものを塗り替えた。だが、彼女自身はその成功体験に甘んじることを固く拒んできた。復帰後のキャリアにおいて選んできた役柄を見れば、それは明白だ。
一癖も二癖もある悪役、どこか狂気を孕んだ母親、知性あふれる弁護士。甘美なヒロイン像を自ら解体し、生々しい人間ドラマの渦中に飛び込む覚悟。2026年という「今」の時代において、彼女が放つ気品と凄みは、そうした地道で果敢な挑戦の積み重ねが生み出した必然の産物と言える。