ガサついた足裏を手っ取り早く滑らかにしようと、金属やすりや軽石で力任せに削り落としてはいないだろうか。この即効性を求めたアプローチこそ、皮膚の防衛本能を刺激する最大の引き金になる。
テレビやSNSで正確な医療・美容情報を発信する内科・皮膚科医の友利新氏も、過度な角質除去が招くトラブルについて度々注意を促している。皮膚は強い摩擦や急激な切削を受けると、生体を守るために「より厚く、より硬く」角質を増殖させる防衛モードに入る。結果として、数日後には削る前よりも強固な角質が形成される悪循環に陥る。
角質ケアパックとして絶大な知名度を誇るベビーフットのようなケミカルピーリング製品も、使用頻度やアフターケアを誤れば未熟な角層を露出し、かえってバリア機能を破壊する。やすりで皮膚を削り取る行為は、月に1〜2回、ごく表面を優しく整える程度に留めるのが鉄則だ。