国政の節目となる衆議院議員総選挙の夜、視聴者の多くはテレビの開票特別番組とスマホの画面を交互に見つめる。総務省が順次発表する公式の確定得票数や開票率が届く前から、ネット上では選挙速報の断片データをもとに勝敗の行方が激しく議論される。
テレビ番組がスポンサーや政治的配慮からマイルドな表現に終始する一方、ネット上のスレッドでは容赦ない現実が突きつけられる。若年層の投票率低下や地方と都市部の意識差など、公的な統計データが示す課題に対しても、ネット住民は即座に独自の解釈を加える。メディアが提示する「公式な物語」と、ネットが捉える「現場の空気」との間の乖離は年々広がる一方だ。