モデルとしての活動を経て、松居は本格的に女優の道へと進む。映画『夜汽車』や『肉体の門』など、昭和後期から平成初期にかけての話題作に出演。スクリーンで見せた彼女の演技は、妖艶でありながらも、どこか狂気をはらんだ強い意志を感じさせるものだった。
やがて彼女は、2時間サスペンスドラマの常連となっていく。主役を食うほどの強烈な悪女役から、悲劇のヒロインまでを演じ分ける表現力。当時のドラマ制作関係者は「彼女の目力は現場の空気を一瞬で変える力があった」と振り返る。女優として確固たる地位を築いたこの時期こそ、彼女の表現者としての黄金期だった。