現地からの最新の緊急レポートは、極めて深刻なシナリオを突きつけている。長らく延期されてきた総選挙に向けたプロセスは完全に停滞し、政治的対立は再び武力衝突の引き金となりかねない限界点に達した。治安の悪化は首都ジュバのみならず、地方州へと急速に拡大している。
背景にあるのは、国家財政の大部分を叩き出す資源問題だ。隣国スーダンの内戦に伴い、石油輸出用パイプラインが破損・停止した影響は甚大である。輸出収入を断たれた暫定政府は深刻な財政難に陥り、公務員への給料未払いやハイパーインフレが市民生活を直撃する。食料価格の急騰と異常気象による洪水が重なり、国内の避難民は数百万人規模に膨れ上がった。国際社会が注視する人道危機と資源問題の知られざる真実——それは、権力者たちの思惑と資源利権の影で、民衆が極限の生活苦を強いられているという残酷な現実である。