サイドウォールにダメージを見つけた場合、それが「様子見で良い浅い傷」なのか「即交換すべき致命傷」なのかを判断する基準を押さえておく必要があります。状態に応じた危険度判定は次の通りです。
レベル1:表面が白く擦れただけの浅い擦り傷(様子見可能)
縁石に軽く接触し、タイヤの表面がうっすらと白くなっている、または文字の凸凹が削れた程度の傷です。爪を立てても引っかからないほどの浅い擦り傷であれば、内部の骨格(カーカス)には影響が及んでいないため、そのまま走行を続けても問題ありません。
レベル2:ゴムのめくれや小さなえぐれ(要注意・要プロ点検)
タイヤサイドウォールえぐれが発生し、深さが1ミリ程度削れている状態です。この段階で重要なのは「傷の底に何が見えているか」です。黒いゴムの層だけで留まっており、ひび割れや膨らみがなければ直ちに破裂するリスクは低いものの、高速走行時の遠心力や空気圧の変化で傷が広がる恐れがあります。
レベル3:コード層が露出している深い傷(即交換)
傷口の奥を覗いた際に、白い糸状の繊維やスチールワイヤーが見えている場合は危険です。このコード層露出タイヤ交換は待ったなしの緊急事態です。タイヤの骨格であるカーカスコードが外気に触れて水分を吸収すると、内部から腐食が進行し、内圧に耐え切れなくなったタイヤが一気に裂けてバーストします。
レベル4:経年劣化によるひび割れ(クラック判定)
外傷だけでなく、経年劣化に伴うタイヤひび割れ危険度判定も不可欠です。製造から3〜5年以上経過したタイヤは、紫外線やオゾンによりサイドウォールに細かな亀裂が入ります。表面の細かなシワ(グレード1〜2)なら継続使用可能ですが、ひび割れが深く繋がって溝の底やコードに達している場合(グレード4〜5)は、外傷と同じく交換が必要です。