今、特に強い支持を集めているのが、昭和や大正、さらには平安時代の情緒を汲み取った「古風ネーム」だ。このブームの背景には、近年のエンターテインメント作品が与えた大きな影響が挙げられる。
NHK大河ドラマ『光る君へ』のヒットは、平安貴族の言葉遣いや情緒的な漢字の美しさを再発見するきっかけとなった。また、Netflixなどの動画配信サービスを通じて時代劇や歴史をモチーフにした国際的作品が手軽に鑑賞されるようになり、若い世代の親たちが和風の響きに「フレッシュな格好よさ」を見出す潮流が生まれている。
吉野の桜景や、宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』で見られるような、どこかノスタルジックで幻想的な和の世界観は、子供の名前にも肯定的な影響を与えている。伝統的な和の美学を取り入れた名前は、海外から見てもオリジナリティが高く、グローバル社会を生きる子どもにとっても強みとなるのだ。