『水曜どうでしょう』ユーコン川企画における「やらせ疑惑」の真相とは何なのか。結論から言えば、この企画に台本に基づいた「嘘の展開」や「作り込まれたシナリオ」は一切存在しない。視聴者が「やらせ」と感じてしまう最大の要因は、バラエティ番組としてのあまりにも完成された展開と、ハプニングの奇跡的な噛み合いにある。
極限状態の過酷ロケで語られた噂や演出の裏側を覗くと、むしろ「作為的な演出を排除した結果として生まれたドラマ」であることがわかる。過酷な自然環境下で出演者が追い詰められ、本音が露出する過程そのものが映像化されているのだ。演出担当の藤村忠寿ディレクターをはじめとする現場スタッフは、筋書きを作るのではなく、発生したハプニングを逃さず捉えることに注力していた。ネット上で囁かれる「あらかじめトラブルを用意していた」という説は、番組が持つ圧倒的なリアルさを説明しようとする視聴者側の深読みが生んだ誤解と言える。