かつてNetflixなどで世界的に話題を呼んだドキュメンタリー映画『シュガー・コーティング』をご記憶だろうか。あの作品が突きつけた衝撃の事実は、今なお古びていない。タバコ産業が過去に用いた情報隠蔽の手法とまったく同じやり方で、砂糖や異性化糖の有害性を示す科学的証拠が揉み消されてきた歴史だ。
小児科医でありカリフォルニア大学の名誉教授ロバート・ラスティグは、果糖を「毒性を持つ代謝の罠」と呼び、業界の思惑に警鐘を鳴らし続けている。企業側は「すべてのカロリーは同等である」という言説を広め、肥満の原因を個人の運動不足や自己責任へとすり替えてきた。巨大な資本と健康被害の狭間で、消費者は真実から遠ざけられてきたと言わざるを得ない。