株式会社ワンピースの創業者であり代表取締役を務める小西正行社長は、かつてトップダウン型の猛烈なモーレツ経営を行っていた過去を持ちます。しかし、社員の離職や自身の体調不良などを契機に経営方針を180度転換。「社員の幸せを最優先にする」という決断から生まれたのが、現在実践されている自律分散型のティール組織です。
大阪府大阪市西区に構える大阪本社では、管理職や役職が存在せず、指示命令系統もありません。プロジェクトは社員が自発的に立ち上げ、必要な予算や人員をチーム内で合意形成しながら進めます。誰かに評価されるために働くのではなく、「自分が会社や顧客のために何をすべきか」を各自が問い続ける仕組みです。
『カンブリア宮殿』放送時には、出退勤の管理すらなく、互いに信頼し合って成果を出す姿が大きな反響を呼びました。単なる放任主義ではなく、徹底した情報開示と全員参加の対話の場が担保されているからこそ成り立つ、高度な組織モデルといえます。