銀座の本当の面白さは、大通りではなく路地裏に隠れている。特に東銀座界隈、いわゆる「木挽町エリア」から新富町方面へと続くブロックは、食通たちが密かに通い詰める名店の密集地帯だ。
数寄屋橋や銀座四丁目のハイブランド街とは異なり、ここには店主の顔が見える距離感のビストロや、カウンターだけの天ぷら屋、百年を超える歴史を持つ喫茶店がひしめく。近年は若いシェフが独立してオープンさせたナチュラルワインバーや、尖ったコンセプトの日本茶専門店も急増。高級感とカジュアルさ、頑固な職人技と実験的なカルチャーが隣り合わせで同居している。