スポットライトが当たる決勝の裏には、1回戦・2回戦で人知れず幕を閉じた無数のドラマが存在する。ノーシードから快進撃を続け、格上シード校をあと一歩のところまで追い詰めた離島勢の戦いぶりは特筆に値する。限られた練習環境と遠征のハンディキャップを物ともせず、純粋なバレーボールへの情熱で相手コートに挑み続けた。
試合終了のホイッスルとともに整列し、深々と一礼する選手たち。ユニフォームの袖で何度も目を拭いながら、応援席へ駆け寄る姿があった。ベンチに入れなかった部員たちが喉を枯らして歌い続けた応援歌は、勝敗を超えた青春の証拠として、体育館の天井にいつまでも木霊していた。