小芝風花の表現力の根底を理解する上で欠かせないのが、彼女の生い立ちと少女時代のキャリアです。まずは基本プロフィールを整理します。
芸名のように華やかな響きを持つ「小芝風花」という名前ですが、本名で活動しています。この名前には「世間の冷たい風に吹かれても、小さくてもいいからしっかりとした花を咲かせてほしい」という母親の深い願いと愛情が込められています。
彼女の経歴を語る上で最大のハイライトは、小学3年生から中学2年生までの約5年間、本格的に打ち込んでいたフィギュアスケート選手時代です。単なる習い事の領域を遥かに超え、名門クラブに所属してオリンピック有望新人発掘合宿(野辺山合宿)に参加。2011年の「第15回全日本フィギュアスケートノービス選手権大会」では、アイスダンス種目で全国優勝を果たすなど、トップアスリートへの階段を駆け上がっていました。
週6日、早朝から深夜まで氷上に立ち、母と二人三脚で挑み続けた過酷な競技生活は、怪我や手術をきっかけに転機を迎えます。浅田真央さんが出演するCMを見て「自分もこんな表現をしてみたい」と感じていた矢先、家族の勧めで応募した「イオン×オスカープロモーション ガールズオーディション2011」で約3万5,000人の中からグランプリを獲得。スケート靴を脱ぎ、表現の場を銀幕へと移す決断を下しました。