さらば青春の光の経歴を語る上で避けて通れないのが、2013年の松竹芸能退社劇です。2008年の結成以来、関西で頭角を現した2人は『キングオブコント2012』で準優勝を果たし、全国的な知名度を獲得しました。しかし、その直後に訪れたのが事務所との衝突と契約解除でした。
当時、業界内では様々な憶測が飛び交いましたが、森田哲矢が後のインタビューや自著で明かした独立理由の本質は、「東京進出へのスピード感」と「マネジメント方針のズレ」にありました。賞レースで結果を出したにもかかわらず、東京での活動展開において事務所側との温度差が生じ、不信感が募った末の直訴でした。結果として円満退社とはならず、業界内の見えない圧力によって民放各局への出演が一時期激減する事態に追い込まれます。
仕事を失った2人が生き残りを懸けて2013年10月に立ち上げたのが、個人事務所である株式会社ザ・森東です。社長には森田哲矢が就任し、副社長に東ブクロ、そしてマネージャーとして元芸人のヤマネヒロマサ氏が合流。スタッフわずか数名という極小体制の船出は、まさに背水の陣でした。