Q1:パーキングブレーキとサイドブレーキは全く別のものですか?
A1:同じ目的の装置です。保安基準上の正式名称はすべて「パーキングブレーキ(駐車ブレーキ)」です。かつて運転席の横(サイド)に手で引くレバーがあったことから「サイドブレーキ」と呼ばれるようになりました。現在主流の足踏み式ペダルや指先で引く電動スイッチ(EPB)も、すべてパーキングブレーキに分類されます。
Q2:パーキングブレーキを解除し忘れたまま何キロ走ると壊れますか?
A2:引きの強さにもよりますが、完全に効いた状態であれば1〜2キロメートルの走行でもブレーキ部が数百℃に達し、ゴム部品の劣化やブレーキ液の沸騰(ベーパーロック現象)を引き起こす危険があります。異臭や白煙が出た時点で部品の熱歪みや炭化が進行しているため、数キロの走行であっても必ずディーラー等で点検を受けてください。
Q3:電動パーキングブレーキの車でバッテリーが上がったら解除できますか?
A3:スイッチ操作による解除は一切できなくなります。解除するにはジャンプスターター等で外部から12Vの電力を供給して一時的に電装系を復旧させる必要があります。緊急用として車体下部などから物理的にボルトを緩めて強制解除する機構を備えた車種もありますが、ジャッキアップが必要な場合が多く、ロードサービスの出動を要請するのが安全です。
Q4:走行中にフットブレーキが完全に故障した場合、パーキングブレーキで止まれますか?
A4:緊急停止手段として使用可能です。手動レバー式の場合は、後輪が急ロックしてスピンしないようリリースボタンを押しながら徐々に引き上げてください。電動式(EPB)の場合は、走行中にスイッチを数秒間「引き続ける」ことで、車両安定制御(ESC)が介入しながら四輪に安全な油圧ブレーキをかけて非常停止させる安全プログラムが組み込まれています。