ダイソーのフリーズドライいちご売ってない?売り場と在庫の真相

ダイソーのフリーズドライいちご売ってない?売り場と在庫の真相

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店頭で商品を見つけられない現象の背景には、消費者の購買行動と100円ショップ特有のサプライチェーンが絡み合っています。編集部が複数の大型店舗を定点観測した結果、主な要因は次の3点に集約されます。

第1に、季節要因による局所的な需要爆発です。ダイソーにおいて製菓材料の売上が年間ピークに達するのは、クリスマスを控えた12月中旬から2月14日のバレンタインデー直前にかけての期間です。特に「ダイソー バレンタイン 手作りお菓子」の特設コーナーが組まれる時期は、学生やファミリー層のまとめ買いが多発し、バックヤードの在庫を含めて一瞬で棚が空になります。バレンタイン終了後の2月下旬から3月にかけては棚替え(棚割り変更)が行われるため、一時的に発注自体がストップするエアポケットが生じるのです。

第2に、店舗規模による陳列アイテム数の格差が挙げられます。ダイソーは標準店(約150〜300坪)や小型店、大型店(500坪以上)で取り扱いSKU(商品数)が大きく異なります。製菓材料は日配品や清涼飲料水と異なり回転率が季節に左右されるため、小型店では定番棚から外され、大型店のみに在庫が集約される傾向が顕著です。

第3に、公式在庫アプリのタイムラグです。2026年以降に利用が定着した公式の「DAISOアプリ」による在庫検索機能ですが、データの更新はリアルタイムではなく数時間から半日の時差が生じます。「アプリ上は在庫ありとなっていたのに、店頭に行ったら売り切れていた」というトラブルが、ネット上で「売ってない」という噂を増幅させる一因となっています。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。