作品を語る上で欠かせないのが、松坂さとうのサイコパス考察です。さとうは目的を達成するためなら、脅迫、監禁、さらには親友である飛騨しょうこの殺害といった凶行を極めて冷静かつ論理的に実行します。感情に流されて暴走するのではなく、冷徹に障害を排除するその思考回路は、まさに計算された異常性を象徴しています。
その二面性を鮮烈に印象づけたのが、松坂さとうの名言の数々です。「私の愛を邪魔するものは、全部排除する」「私のハッピーシュガーライフ」といった台詞には、純粋さと残虐性が同居しており、観る者に強烈な戦慄を与えました。
この難役を見事に演じ切ったのが、松坂さとうの声優を務めた花澤香菜さんです。従来の透明感あふれる可憐なトーンから一転、相手を凍りつかせるような低音の冷酷ボイスや、しおへ甘く囁く狂信的な声音の演じ分けは圧巻の一言であり、キャラクターの心理的深度を何倍にも引き上げました。