本作のファン層において、「三雲修からメガネを奪うとどうなるのか」という命題は一種のミームとして定着しています。作中でも米屋陽介や太刀川慶をはじめとする他隊のメンバーから玉狛第二 メガネくんと雑多に呼ばれるなど、眼鏡は彼の外見的特徴の最たるものです。
しかし、SNSや考察プラットフォームにおける読者の反応を精査すると、単なる身体的特徴の一環にとどまらない受容の構図が浮かび上がります。
「10巻の病室シーンで修がメガネを外したとき、母の香澄さんにそっくりな目元をしていて息を呑んだ。普段は頼りなさそうに見えるけど、裸眼になると一気に覚悟を決めた男の顔になる」
「公式イラストやカラー扉絵で時々あるオフモードの修は、派手なイケメンじゃないからこそ、リアルな高校生男子の清潔感があって刺さる」
(大手コミュニティおよびファンアート投稿プラットフォームにおける反響より抜粋)
ウェブ上の画像検索で三雲修 メガネなし 画像が頻繁に探されている事象は、普段は記号性の強い鎧をまとっているキャラクターが、プライベートな領域でその鎧を解いた際に見せる「素の人間味」への希求の表れと分析できます。葦原氏の描く繊細な線画は、誇張された派手さをあえて抑制することで、素顔の持つリアリティと説得力を劇的に引き立てています。